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No. 114 旧国立公衆衛生院 平成31年1月20日 cf.1月中旬
旧国立公衆衛生院について、入館するともらえる「ゆかしの杜（旧公衆衛生院）歴史的建造物見学のご案内」から一部を抜粋して紹介したい。
〇旧公衆衛生院について
昭和13（1938）年、米国ロックフェラー財団の支援・寄付のもと、国民の保健衛生に関する調査研究及び公衆衛生の普及活動を目的に国が設立した機関。平成14（2002）年に国立保健医療科学院として統廃合され、埼玉県和光市に移転するまで使用された。隣接する東京大学医科学研究所と対になっている。
〇建物の改修について
平成21（2009）年、港区がこの建物と敷地を取得し、郷土歴史館を中心とした複合施設として改修しました。歴史的建造物である建物の意匠等を保存しながら、耐震補強やバリアフリー化等の改修工事を行い、平成30年に工事が完成し、開館となりました。
〇設計者 内田祥三（うちだ よしかず）について
設計者内田祥三（1885年－1972年）は、旧公衆衛生院の他に、隣接する東京大学医学研究所（旧伝染病研究所）や東京大学本郷キャンパス内の安田講堂等を設計した東京大学建築学科教授です。連続アーチ等の特徴的な外観は内田ゴシックと呼ばれ、内田が晩年を過ごした西麻布の自宅からもこの建物が良く見えその眺望が気に入っていたという話も残されています。
〇建築物概要
所 在 東京都港区白金台4-6-2
構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階 地上6階 塔屋４階
設 計 内田祥三
施 工 大倉土木株式会社（現・大成建設）