都立篠崎公園の公式Xに、17号地で「枝に付いたままの網ホオズキ」が見られるとあった。珍しいので、さっそく行ってみた。公園の17号地の場所は、分かりにくいが、オレンジ色の目立つホオズキは、すぐに見つけることが出来た。アンダーな背景の中に普通のホオズキと網ホオズキの対比を撮ってみた。

【 ポイント 】 思い切り、マイナスに露出補正する
　雑多な背景を見えなくするために、思い切り露出をマイナスに補正し、被写体は、フラッシュ光で適正露出にもっていく。

【 注意点 】 ディフューザーは必須
　近接撮影では、内蔵フラッシュの光が廻らない（特に画面の右下側）。ディフューザーを付けてフラッシュ光を廻すとともに、陰を柔らかくしたい。

【共通条件】
天　 候 ： くもり
撮 影 地 ：都立篠崎公園　東京江戸川区篠崎8－15　
機　 材 ： COOLPIX　P7700 28-200mm相当 ｆ2.0-4.0，LEDライト
　　　　（VIJIM VL100C）
条　 件 ： 露出：絞り優先AE，ISO:オート（80～200），WB：オート、
　　　　　手ぶれ補正oｎ，JPEG・RAW同時保存

【作例解説】
＜例 371_1 ＞　篠崎公園 17号地
　都立篠崎公園はＡ地区、Ｂ地区と2つに大きく分かれ、さらに飛び地が多い。写真は、17号地だ。google map等で場所をしっかり確認していきたい。17号地は、主に市民ボランティアの花壇として使用されている。
＜撮影データ＞ 35mm相当，ｆ5.0、1／100秒，ISO 80

＜例 371_2 ＞ ホオズキ周辺
　ホオズキが植えられた周辺だ。植え込みや物置、さらに遠方に緑色のフェンスなどが写り込んでいる。
＜撮影データ＞ 35mm相当マクロモード，ｆ3.5、1／250秒，ISO 80

＜例 371_3 ＞ －2EVで寄る
　そこで、背景をアンダーにして主題を浮き上がらせるため、露出を－2EV補正した。さらに内蔵フラッシュをマニュアルで光量1／64にして発光させた。コンデジなので、シャッタースピードに関係なくシンクロしてくれる。ＧＮは 0.1程度だろう。被写体まで20ｃｍほどなので、これで十分だ。
＜撮影データ＞ 65ｍｍ相当マクロモード，ｆ4.0，1／640秒，－2EV，内蔵
　　　　　　　フラッシュ M 1/64，ディフューザー，LEDライト，ISO 80

＜例 371_4 ＞ 一杯に寄る
　さらに一杯に寄ってみた。被写界深度が浅くなるのでひと絞りし、内蔵フラッシュは光量を1／32に変更した。ＧＮは0.2程度。背景は暗く沈み、網ホオズキが浮き上がってくる。これを作品としてサイトにアップした。
＜撮影データ＞ 65ｍｍ相当マクロモード，ｆ5.6，1／500秒，－2EV，内蔵
　　　　　　　フラッシュ M 1/32，ディフューザー，LEDライト，ISO 80

＜例 371_5 ＞ 露出補正　－3EV
　露出補正を－3EV、内蔵フラッシュの光量を1／16として（GN 葯0.4）、少し引いて切り取った。背景は、ほぼ全暗の状態になった。この画の方が網ホオズキは強調されるが、背景が黒一色だとスタジオ写真のようになってしまう。
＜撮影データ＞ 65ｍｍ相当マクロモード，ｆ4.5，1／1000秒，－3EV，内蔵
　　　　　　　フラッシュ M 1/16． ディフューザー，LEDライト，ISO 80

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