No.93 愛染明王石像 cf．12月下旬 平成27年12月28日up
境内の案内板の説明をそのまま紹介したい。
葛飾区指定有形文化財
金 蓮 院 愛 染 明 王 石 像
所 在 地 東金町三丁目23番13号
指定年月日 昭和58年２月21日
この石像は、宝永7年（1710）に二十六夜待（にじゅうろくやまち）講中の人々が、二世安楽を願って建てたものです。二十六夜待とは、特定の月の26日の夜に人々が寄り合い、飲食などをしながら月の出を待ち、五穀豊穣（ごこくほうじょう）、商売繁盛などを願うことをいいます。二十六夜待の本尊は愛染明王ですが、石像を刻むよりも文字を刻む例が多く、愛染明王の石像単独では余り例はなく、これはその中でも古い方に入ります。
愛染明王は人々の迷いのもととなる、様々な愛欲の心を清めることによって、その悩みから人々を救い、大きな愛へ転嫁させる力（菩提心：ぼだいしん）を持つ仏とされています。像容は三目六臂（さんもくろっぴ：目が三つで腕が六本）で、中央の第一手左に鈷鈴（これい）、右手に五鈷杵（ごこしょ）、下部の第二手左に弓、右が矢を持ち上部第三手左が拳をつくり、右に蓮華を持っています。
葛飾区教育委員会
