小石川植物園の公式Xを見ると、ナデシコ科のシナノナデシコ(信濃撫子)が見頃だとあった。日本固有種で、中部以北の高山地帯で見られる高山植物だ。
別名は、ミヤマナデシコ(深山撫子)。山々などを背景に高山植物をその生育環境とともに撮影することは、山歩きと写真を趣味とする者ならば、是非とも撮りたい写真のひとつだろう。山はないものの都心である程度そのシチュエーションに近い写真が撮れることは大変にありがたい。
【 ポイント 】 見るために寄る・引く
面倒でも、被写体に寄る・引く・屈む・立つを繰り返してよく観察する。
【注 意 点】手持ち撮影に慣れておくこと
冷温室などでは、三脚や一脚の使用は禁止になっている。当然、すべて手持ち撮影になる。より上手く撮るには、ISO感度の調節や、フラッシュの光量の調節など小まめな設定変更をしたほうがいい。
【共通条件】
天 候 : 本ぐもり(午前中は雨に、ならなかった。)
撮 影 地 :小石川植物園 東京都文京区白山3-7-1
機 材 : COOLPIX P7700 28-200mm相当 f2.0-4.0
条 件 : 露出:絞り優先AE,ISO:オート( 80~200),WB:オート、手ぶ
れ補正on,ディフューザー,LEDライト,JPEG・RAW同時保存
【作例解説】
<例 382_1 > 冷温室の地植えコーナー
小石川植物園の冷温室( Cool Temperate House )に入ると、すぐ右側に地植えのコーナーがある。部屋全体はクーラーが効いて冷涼な気候が再現される。花壇には、礫(地理・地学:岩石が風化してできた直径2mm以上の岩石片)が敷き詰められ、ほぼ高山地帯の生育環境になっている。
<撮影データ> 42mm相当,f4.0、1/1250秒,ISO 200
<例 382_2 > ネームプレート
上記花壇の中央にシナノナデシコが植えられ、満開のようだ。ネームプレートとともに1株を切り取った。
<撮影データ> 135mm相当,f5.0、1/100秒,内蔵フラッシュ -2EV ,
ディフューザー,LEDライト,ISO 80
<例 382_3 > シナノナデシコ(信濃撫子)
花の密度の高い部分にローアングルから思い切り寄った。この薄紫色が出るか心配したが、良い色に発色してくれた。それだけで嬉しくなる。
<撮影データ> 58mm相当マクロモード,f4.0、1/160秒,内蔵フラッシュ
-2EV ,ディフューザー、LEDライト,ISO 80
<例 382_4 > 半歩引く
花々とそ周辺の生育環境も表現するため、上記ポジションから半歩後ろに引いた。これを旬の写真のコーナーにアップした。
<撮影データ> 58mm相当マクロモード,f4.0、1/125秒,内蔵ラッシュ
-2EV ,ディフューザー、LEDライト,ISO 80
<例 382_5 > さらに半歩引く
さらに半歩引いた。背景の礫や岩が分かるようになった。手前にネームプレートが写り込むので、上下をトリミングして3:2とした。生育環境を重視するなら、これを旬のページにアップしてもいいかもしれない。
<撮影データ> 58mm相当マクロモード,f4.0、1/100秒,内蔵ラッシュ
-1EV ,ディフューザー、LEDライト,ISO 80
| 撮影技法 No.382 シナノナデシコを撮る(その1) cf.6月下旬 |