ついでにウォーキング

撮影技法 No.63 花火を撮る(その2)    cf.7月下旬

 撮影技法 No.62 に続き、撮影時の留意点について紹介したい。打上花火の美しさは、花火職人と見るヒトの目の残像現象と脳が創り出すものだ。デジカメは機械なのでフルオートだけでは、美しさの表現は難しく、工夫が必要になる。

【ポイント】 タイミングを計る ・・・ 何時シャッターを切るか
 準備は色々あるが、現地での留意点は、タイミングを計る ことだけだ。以下の図(タイムチャート)をもとに解説する。


















 横軸を時間軸(単位は秒)、縦軸は高さとしたタイムチャートを考える。時刻 t2 に打上げた花火がt4 に炸裂 ( これを開花aとする )したとする。1発の花火は打上aで始まり、数秒後の開花aで終わる。花火大会はこれの繰り返しと考えることができる。同時に複数発射することもある。
 開花(炸裂)の時は、打上の軌跡はもう消えているが、写真としては画面に打上の軌跡も残したいので、打上直前の t1 ~ 開花の軌跡が消える t5 までをシャッターチャンス(単位)の基本としたい。ただし、1単位だけでは、寂しい時もある。

【作例解説】
<例 63_1>失敗例
 原理を活かして撮影したいが、何時、打ち上げるか分からない。そろそろかと思う時期にシャッターを切った。 f 4.0 、4 秒の露出なので、取水塔のシルエットは写っているが、花火が十分に開き切らないうちにシャッターが閉じて寂しい写真になった。

<例 63_2> ひと工夫
 露出をf 4.0 、10秒に変え、花火が丁度良い位置で開いたタイミング t4 でシャッターを切った。この場合、打上aの軌跡を拾うことは無理だが、数秒待てば次の打上bと開花bを写し込むことができる。よく見ると、取水塔の屋根のすぐ上の花火の星は、打上の軌跡と繋がっているが、その上部の一団には、打上の軌跡がないことが分かる。また、3発の花火(そのうち2発は十分に開いていない。)と2回以上の打上の軌跡が写っていることも分かる。
 課題もある。あまり長時間露光になると沢山の花火が映り込んでしまい、画面がうるさく露出オーバーになることもある。シャッター速度にバルブがあるデジカメを使えば、任意にシャッターを閉じることができる。では、バルブ機能のないデジカメではどうするか。その対策は次回取り上げる。
cf.撮影技法 No.64

t7
t6
t5
t4
高さ
t2
t3
t8
t1
露光b
露光a

打上c

時間経過(秒)

開花b

開花a

打上a

打上b

t7
t6
t5
t4
高さ
t2
t3
t8
t1
露光b
露光a

打上c

時間経過(秒)

開花b

開花a

打上a

打上b

花火に限らず、タイミングを計るときは全体のタイムチャートを作成すると見通しがついて分かりやすい。

開花aを見てからシャッターを切り、打上bと開花bを写し取った。露光bに相当する。



 花火に限らず、タイミングを計るときは全体のタイムチャートを作成すると見通しがついて分かりやすい。









<例 63_1 失敗例 4秒 >









<例 63_2 ほぼ成功 10秒 >


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